作業用・工事用のヘルメットにはいくつか種類がありますが、それぞれヘルメットには耐用年数がある事をご存じでしょうか。
今回は、ヘルメットの種類や耐用年数についてお話しします。
▼ヘルメットの種類
ヘルメットにはABS樹脂製・PC樹脂製・PE樹脂製・FRP樹脂製など、素材によって種類があります。
それぞれ耐熱性・耐候性・耐電圧性・耐溶剤薬品性などに差があるといえます。
■ABS樹脂製
耐電圧性能に優れており、耐熱性には不向きな素材です。
■PC樹脂製
耐候性に優れており、耐溶剤薬品性には不向きな素材です。
■PE樹脂製
有機溶剤系の薬品を使用するのには適した素材です。
■FRP樹脂製
耐候性、耐熱性に優れており、耐電圧性には不向きな素材です。
▼ヘルメットの耐用年数
・ABS樹脂製:耐用年数3年
・PC樹脂製:耐用年数3年
・PE樹脂製:耐用年数3年
・FRP樹脂製:耐用年数5年
上記のように、FRP樹脂製以外の耐用年数は、3年となります。
しかし、ヘルメットに付属している紐や内装などは、1年程度で交換が必要です。
また、ヘルメットの使用頻度や用途によっては耐用年数より短い期間での交換が必要になります。
特に、ヒビが入ったり陥没している場合は、すぐに交換をするべきでしょう。
また、電気用のメルメットは半年に一度、耐圧試験を行い、電気的絶縁を確認する必要があります。
▼ヘルメットの処分方法
期限切れ、または使用済みのヘルメットは、購入した販売店に引き取ってもらう事ができます。
もしくは、日本安全帽工業会リサイクルセンターに下取りをしてもらう事も可能です。
ヘルメットの種類によっては、通常のゴミとして処分する事も可能ですが、詳しくは各自治体に確認してみると良いでしょう。
▼まとめ
ヘルメットは、頭を守るための大事なものです。
耐用年数をしっかりと把握し、少しでも気になる事があれば使用を避けるなどして身の安全を確保しましょう。