電気工事を行う際、使用する工具の1つが「圧着工具」です。
圧着工具とは、電線の心線と圧着端子をかしめる(圧着する)ために使用します。
また、電線の被覆を剥いだり、コネクターや電話回線などの接続にも役立ちます。
今回は、そんな圧着工具の用途や種類についてお話しします。
▼圧着工具の用途
圧着工具の用途は、端子の圧着・電線の切断・被覆剥き・ボルトの切断などです。
■端子の圧着
電線を金具でつなぎ合わせる際に使用します。
▼圧着工具の種類
圧着工具は、用途に合わせたさまざまな種類があります。
裸圧着端子・スリーブ用・リングスリーブ用・絶縁被覆付き圧着端子用・閉端接続子用・オープンバレル端子用などがあります。
■裸圧着端子・スリーブ用
裸圧着端子・スリーブを接合するのに使用する圧着ペンチです。
凸凹歯口で1枚歯をかしめます。
■リングスリーブ用
リングスリーブという筒状の端子をつなぎ合わせる専用の圧着ペンチです。
波をうったような形状で、閉じると隙間ができます。
■絶縁被覆付き圧着端子用
絶縁被覆が付いた圧着端子のつなぎ合わせに使用します。
2枚構造になった歯が特徴です。
■閉端接続子用
キャップ型の絶縁端子である、閉端接続子をつなぎ合わせるのに使用します。
細長くなった先端が塞がっているのが特徴です。
■オープンバレル端子用
オープンバレル型コンタクトピン(つなぎ合わせる部分が開いた形状)をしている端子に適した圧着ペンチです。
サイズ的に小型のものが多いのが特徴です。
▼まとめ
電気工事を行うのに必要な「圧着工具」。
どのような用途があり種類があるのかを知っておくと作業が効率よく行えるでしょう。